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  • 執筆者の写真成瀬 紫苑

創作の形

私の創作のやり方で、最近ふと気づいたことがありました。


私は小学校から大学まですべて部活動に所属しておりました。それも活発に活動する系のものばかりで。

ですが、全て違う部活動に入っていたんです。それも運動部から文化部までバラバラで。


良く言えば好奇心旺盛で、悪く言えば気まぐれ人間で。

何で部活続けないんだと友人に言われたこともありましたが、もうやりきったから、とあっさり次に向かっていました。


なので私の創作は、ひとつの物語を集中的に煮詰める形ではないな、ということは前々から気付いておりました。


元々ここでの活動目的は「昔考えていた創作を環境に左右されずに形にして完結させる」なのでこだわる必要もないとは思ってましたが、ジャンルを固定した方が読者の方も覚えてもらえやすい、迷わない、ということは編集さんと打ち合わせしている時にお聞きしてました。実際イベントでもひとつの大作を掲げられている方だったり、ジャンルを固定されている方(イラストの場合なら鬱系、美少年系、といった感じで)は印象に残りやすいなぁと思いました。


ですがそれをすると、私が消化不足になるんです。だって、青春も恋愛もミステリもホラーもファンタジーも好きですし描きたいですもん。


そんな私のような創作タイプ、飲食店で考えればしっくりきました。


飲食店には、名物のメニュー目当てで訪れる人もいれば、お腹が減ったから、近くにあったから、という理由でお店に入るということもあると思うんですよ。

そういう人が頼むメニューは、もちろん人それぞれ。好みもバラバラ。レストランでしたらそういった方の為に色々なメニューを揃えているものです。

でも帰り際には、この店の味がよかったからまた来るか、と思うこともあるでしょう。


私はまさにそんな飲食店のような創作をしていきたいな、と思いました。


オーナーが面白いと思った、拘りぬいた素材で調理した物語を揃え、そして読者の方に気になるものを選んでいただくような、物語の飲食店。


辿り着いた答えが「物語の隠れ家喫茶店」でした。(隠れ家喫茶、というのは以前どこかで書いた気がするので割愛で)


これからも、あえてジャンルは固定せずに、気になる物語を選んでいただけるような、私の創作がそんな場所になれれば嬉しいです。まだまだたくさん物語作っていくぞ。



まぁ、ただ、ひとつ困ることは、イベントのジャンルを何で申し込むかでいつも迷うんですよね(…)

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