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  • 執筆者の写真成瀬 紫苑

9月20日:ヒガンバナ

※※『人間からのオクリモノ』結末までのネタバレがあります※※



本日9月20日は、『人間からのオクリモノ』シーズン3メインキャラ、

秋月梨斗の開花日です。


『人間からのオクリモノ』シーズン3【秋月 梨斗】

https://estar.jp/novels/25755553



種名:秋月 梨斗

開花日:2037年9月20日

開花要因:転落死(自殺)


9月20日は、彼岸花(ヒガンバナ)の誕生花です。

別名「曼珠沙華」「火事花」とも呼ばれ、お彼岸の時期に咲くことで有名な花。


野生の植物ではあるものの、葉もなく鮮やかな朱に映える可憐な形状からつい手に取りたくなります。

だが球根には毒があると言われ、モグラや虫などの害虫が近寄らないことから田んぼのあぜ道に植えられたりもします。持ち帰られないよう「家に持ち帰ると火事になる」という迷信が広まったとも言われているようです。

また球根の毒が「死」を、赤い形状が「血」を連想させ、お彼岸の時期に咲くことから不吉な花としても有名です。



ボツ案。これはこれで殺意メラメラで好きなんですが。


表向きは火災で、真相は暴行により妹を失うこととなった秋月。

妹の亡くなった山奥で加害者、黒橋の生徒たちへの復讐を終えた後、人道を外れた行動を取ったこと、そして妹に対しての贖罪から校舎から飛び降りて予定日より二日早く開花します。


元々Sランクの種を所持していたにも関わらず、Eランクまで落ちた花が咲くことになるが、本人はその結末を望んでいたことから、最低ランクであるにも関わらずリンは咲いた花を見て「きれい」と思います。


火事や死、そして罪を贖う秋月の感情を全部詰め込んだ開花の瞬間を収めました。




……と、いきなり真面目な絵を描きましたが、これもまたいつもの思い付きから行動したものでした。


というのも先日、田舎に帰ったのですが、その時に田んぼやお墓の周囲に大量の彼岸花が咲いていたんです。もはやおびただしいとも言える数で、実際田舎に帰った理由もお彼岸だったのでちょっと鳥肌が立ちました。

その風景を見て、「梨斗の花もヒガンバナだったな」とふと思い出し、20日が近かったのでずっと描こうと思っていた開花の瞬間の絵を描こう、と思い立った結果がこれです。



以前描いたこの絵が原案ですね。やり残していたことに着手できてよかった。

もちろん他の七人も今後書いていく予定です。もう一人の秋の人間、秋奈は10月7日です。


リンの手入れした種たちの最期の瞬間なので、一人ひとりきれいに丁寧に描いてあげたいぞ。

全部描けたら本にしたいな。…悪趣味かな。


***


少し話が逸れるんですが、お彼岸で田舎に帰った際、道の駅の野菜市場のようなところに行ったんですが、その時にあれ?と気付いたことがありました。



えぇ、売ってたんですよ。「あきづき梨」と言うものが。

あきづきという種類?があるのは聞いたことはありますし、名前を見る限りそこから取ったようにしか見えないんですが、名前を考えた当時は全く考えておりませんでした…。


特にこの作品はキャラクターの名前に一貫性を持たせて考えたのでそこから偶然浮上しただけでした。

市場で売っているの見た時は「梨斗?」って三秒くらい固まって買いそうになりました。概念にしては主張が強いぜ、梨斗。





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